其ノ壱

2/3
前へ
/9ページ
次へ
火「よっ」 月「ああ」 火「なんだ、つれないな」 月「お前の顔を見たからな」 火「いきなりごあいさつだな~殴るぞ」 月「暴力に訴えるか…分かった分かりました!分かりましたからその振り上げた拳を俺に向けないでください」 火「全く失礼な奴だ」 月「…で、何の用だよ」 火「ああそうだ お前に聞きたい事があったんだ」 月「聞きたいこと?」 火「ああ あれだ、男二人に女が挟まれてる漢字があるじゃん?」 月「男二人…ああ、[嬲る]な。」 火「あれは[なぶる]って読むのかー」 月「それが聞きたかっただけかよ ググれ馬鹿め」 火「んにゃ 本題はこっから」 月「?」 火「あのさ、漢字ってモノの形を象ってるんだろ?」 月「まぁ、そういうの聞くけど」 火「つーことは、その漢字、女の子が複数の男にえっちな事を」 月「まて!なんて事言おうとしてんだ」 火「だってそういう事じゃねーのか??」 月「…いや、一概に違うとも言い切れないが…」 火「だろ?やっぱウチが正しいじゃん!」 月「うーん…」 火「漢字ってエロいなー」 月「ただ男二人に女がイジメられてるだけかもしれないだろ」 火「なんて奴だ!漢字作った人は傍観してたのか…」 月「想像力が豊かだと褒めるとこなのかこれ」 火「でもそれって、男二人と女一人である必要ないじゃん 獣に囲まれた人でもいいじゃん」 月「まぁ確かにそうなんだけど…どっちかっていうと貪られてるがなそれ」 火「ほらな?やっぱり男と女なのは意味があるんだよ!エロなんだよ!」 月「もうそういう事でいいよ…ところで何処でそんな字見たんだ?あまり常用する字でもないだろうに」 火「ああ、ウチの読んでる本によく書いてあるんだ」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加