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六本木に来てから、初めてタクシーを使って帰ってきた。
なんだか彼の家に行きたくなくて、酔っぱらっていけないとメールをしてベッドに倒れこんだ。
私は、あなたに潰されないわよ。
彩の声が耳に残っていた。
あたしはなにをしているのだろうか?
自分の価値を下げているのかな。
いや、違う。
あたしの体にも価値があるから西村はあたしを指名したんだ。
彼だってそうだ。
あたしはこれでいいんだ。
やめて。
彩に劣ってるわけじゃない。
価値観の違いってだけだ。
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