夜のあたしへ

3/5
前へ
/129ページ
次へ
初めて働くお店は 携帯の求人ページから 適当に探した。 お店の重たいドアを開けるのは緊張したけど、 やけに明るい店長だという男があたしを 優花 と名付けると もう緊張はなくなっていた。 だってあたしはあたしじゃなくて 優花だから。 好きなものを選んでいいと言われたドレスは 大きく開いた胸元に 綺麗なビーズのついた グリーンのロングドレスだった。 髪の毛を大きく盛り、 あたしはキャバ嬢になった。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加