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「ごめんなさい😭今日お休みなんだけど、友達と予定があるんだぁ😞次の休みでもいいですかぁ😢?」
送信して目を瞑る。
バイブはすぐに煩くなった。
そこに書かれている文字に目を疑った。
「男か?」
一瞬、間違いかと思ったが確かに西村から来ているし内容もあっている。
慌てメール作っていると、電話がなる。
西村だ。
「…はい。」
「いおりか?今、家か?」
いつもの西村の声だ。
少しほっとした。
「うん。家だよ。どうしたの?今日はごめんなさい。」
「………男だろう?」
とても西村とは思えない、低い暗い声が聞こえてきた。
電話を持つ手に力が入る。怖い。ただそう感じた。
「………いおり?
男、なんだな?」
「ち、ちがうよ!女友達だよ!あたし男なんていないし、信じてよ!」
気付いたら叫ぶように話していた。
「………そうか。
すまんな。いおり、疑って悪かった。
お詫びに次の休みはまた買いものにいこう。
ゴルフをして、食事をしよう。
また、かけるよ。」
「…うん。わかった。
ありがとう。」
電話を切ろうとしたら、確かに聞こえた。
「いおり?愛してるよ。」
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