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慌ててドアを開ける。と、同時にリオナが口を開く。
「よっ!!来ちゃったぁ!寝てた?朝からごめんねぇ!でも、いおりん電話でないからさぁ。
あ、上がっていーい?」
リオナはもう靴を脱いでいる。
イエスかノーなんて関係ないだろう。
うちにあがるつもりだ。
強引だと思いつつ、なんだか可笑しくて笑えてきた。
「ん?リオなんか可笑い?てかいおりんが笑うの初めてみたあ!!かわいーい!いつもなんか作り笑いだよねー!
そっちのがいーよ!
んじゃおじゃましまーす!」
作り笑いがわかるの?
なんか、なんていうか、リオナって思ったよりいい奴だ。
「あー!リオ酔っぱらいだー!
ねっ!いおりんホスト行ったことある?」
「え?ホスト?
ないよ。リオナちゃん飲んでたの?てか、ホストに行ってたの?」
リオナは顔を真っ赤にして笑った。
「うん!リオの彼氏ホストなんだよぉ!
そうだ!今度会わせてあげるよ!
めちゃくちゃかっこいいんだからぁ!」
リオナ。ホストが彼氏。なんて子はいっぱいいるよ。
あたしには理解できない。だって金払ってんでしょ?色恋、枕営業のあたしにはホストの気持ちがよくわかるよ。
リオナ、あんたはバカだね。
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