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「お前が本気でやれと言ったからだろ?とりあえずだ。ちょっと話がある…後で私の書斎に来い。
皆の者!!怪我人は救護室で手当てを受け元の業務に戻り、手の空いてる者は破損ヶ所の修復に当たれ」
筋肉質の男が見物者や任務に着いた者達に言うとそそくさと行動しあっという間に少年と男、担がれた三枝だけとなる
「話?また説教とか親父とかの代弁を長々と話すつもりじゃねぇだろうな?」
「まぁそれもちょっとあるが、大半は違う事だ。来なければ直々に稽古してやるが?」
「いえ、行かせて頂きます」
稽古という言葉に敏感な反応で答える少年に対し鼻で笑って立ち去る男
「稽古じゃなくて拷問だろうが!!糞ダルッ」
独り言を散々言って心をスッキリさせると、豪邸内にズカズカと入って行き部屋とは違う場所に歩いて行くと一つの扉の前で立ち止まる
【救護室
医務長カトレア】
という名札がぶら下がっている、軽くノックをすると、中から女の声が聞こえ失礼しますと呟き入室する少年
「また派手にやり合ったわねぇレイル君♪」
白衣を纏い、眼鏡を掛けたブロンドの髪色をしたスタイル抜群の女は椅子に腰かけて少年の名であるレイルと呼び視線を腕の傷にやる
レイル
「あぁ…寝てたのにドンパチやってくれたよ。」
「容赦ないからねぇガイル団長わ、傷見せて」
深紅のロングコートを無造作に脱ぎ捨てると、室内のベッドに座り腕を捲る。血はいつの間にか止まって居たが、傷口は深く血管が裂けていた
レイル
「痛みはあんまり無いんだけど、菌が入って使い物にならなくなると不味いからカトレアさんに速攻治してもらいに来た」
名札に書かれていた名前は彼女の名前らしく、レイルはカトレアを信用しているかのように笑顔で話す
カトレア
「ハハハ…まぁ明日からトーナメント始まるみたいだし速・攻で治しとくね♪(やっぱり凄い…自己治癒ってレベルじゃないよ)」
カトレアは表情には出さないも内心驚きが隠せなかった…
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