第一章-俺は恥さらし-

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そんな家系の長男として生まれたのが、レイルだった。幼き頃から英才教育や武術のたしなみを教えこまれ、10歳の頃には天才などと言われる程の知識を持っていたのだ。将来有望とまで呼ばれた彼に天地を逆転させる事件が起きる事は誰も予測していなかったであろう 12歳の時、学院の中等部に進級する為に初めて魔術の適性試験を受けることになった、内容は簡単なもので、魔力、属性を見極める特殊な水晶に触れることで魔力の数値と属性の色が現れる 属性の判別終えた後に初級魔術を詠唱して見事に発動出来れば、進級試験合格となる。 一人…また一人と試験を受けて行き、するといきなり拍手が舞い上がる 「おい、あの子が」 「そうだ。神代家の御令嬢…神代 諷南だよ」 諷南と呼ばれた子供はレイルと同い年ぐらいで黒髪にピンクのメッシュが入っており、藍色の瞳にお嬢様特有のドレスを着ている。 無表情で水晶に触れると黄土色を現しており、水晶の試験官は珍しいモノを見るように眼を見開く 「ほほぉ…二色の属性が見えますなぁ、雷属性と火属性、弐属性をこの年で使うとはやはり神代家じゃのぉ」 試験官のじいさんがそう言うとギャラリーから喝采が沸き上がるも諷南の表情は変わらず、巨大な魔法陣内に入ると魔力が吹き上がり、そこで初めて微笑む少女は天井に手を翳す 諷南 「天地黎明…【楽園】」 初級魔術は愚か、高難易度の合体魔術を発動させると辺りは一瞬にして停電を起こし回線事態がショートしてしまう これが五賢が一人…神代家、子孫の実力だった、一時試験は中断されるがすぐに復旧され、いよいよレイルの出番が来た
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