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あの後、ミィナも準備をして邸で泊まっていき、一緒に学院に登校することになった
朝早くメイドに起こされて不機嫌になりながらも、朝食を済ませ後で合流するガイル達に挨拶をおえて家を後にする
ミィナ
「そんなにやる気見せてたらまたからかわれるよ?魔術が使えないんだから収納用のマジックストーン買っていこう」
心配するのも無理は無い…服装は変わらないが身の丈を超えるデスサイズと刀…剣にチャクラムと言った武器を担いでいるのだから、学院では浮いている存在なだけに邪見にされているのだからそんな恰好を見た他生徒は陰口を叩くに決まっている
レイル
「マジックストーン高ぇから中々手が出ねぇんだよ…」
マジックストーンとは、魔術が使えない人の為に作られた魔力の通った鉱石の事で、民で使える分、値段はかなり張るという。種類は豊富で安い物から高い物までピンキリだが、収納用のマジックストーンは空間魔術を使っている分高額な事に換わりはない
ミィナ
「そう言うと思って姉さんから、プレゼントだってさ」
ミィナの手には紫の鉱石が握られており、レイルはマジかよ!?と大声で叫び受け取る
レイル
「マジ嬉しい…あ、質量はどれくらいなんだ?」
ミィナ
「姉さんもかなり奮発したんだろうね…80%の質量だから、簡単に言えばガイルおじちゃんの家二つ分ぐらいだよ」
驚愕するレイル…鉱石を見て一滴の雫を流しそれは鉱石に落ちる。突然の出来事にミィナは微笑んで頭を撫でてやる
カトレアに感謝し後で必ずお礼を言おうと思い浮かべ、涙を拭って鉱石を発動させてチャクラムと剣以外は収納しポケットに鉱石を入れると、ミィナが肩を叩く
ミィナ
「あとさ、コレ三枝さんとガイルさんからだよ」
帯に包まれ、結構な重量の紙袋をレイルに渡す
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