†灯火の戦歌†

第二章･前編-トーナメント開幕or友情のハート-

ﾚｲﾙ
「これなんだよ？」

ﾐｨﾅ
「アンタいっつも生身の体で戦ってんでしょ？これがあれば戦いやすくなれるからだってさ」

紙袋を開くと腕まである金色のガンドレットだった、涙は無いものの喜びは大きくなり腕に装着して学院に足を運ぶ

魔術師養成学校【ﾙｶ･ｽﾀｰﾚｯﾄ学院】…将来、有望な魔術師を育て上げる学校で規模は大きく、魔術師だけでは無く剣士や騎士、格闘家などに育てて軍やギルドに配属させることで学校の評判上げにも繋がるかららしい。

フロトノワールには３つの学校が存在し大陸ごとに別れており、学校対抗戦や行事ごとは絶えないのがこの世界の面白い所でもある。ﾙｶ･ｽﾀｰﾚｯﾄ学院は赤を主体にした城のようなデザインで、制服や規律はほとんど無い為快適差はNo.1だと噂されている。

ﾚｲﾙ
「今日のトーナメントって対抗戦では無いんだよな？」

ﾐｨﾅ
「はぁ…対抗戦はトーナメントで勝ち上がった5人が戦う権利を持つんだよ。ってか頭良いんだから学院の事も勉強しなよ」

ﾚｲﾙ
「うっせぇ」

トーナメントが開催されるのは校舎となる城の横にある円球状の建物で行われる。登校してきた生徒は一旦教室に集まりSHRを終えてから会場に向かうことになる

ﾐｨﾅ
「んじゃ、また後でね♪」

校舎内に入り階段の手前でﾐｨﾅは自分の教室へと行く、つまり教室は別々なのだ。
振り向かず手を振れば逆方向に歩き出すﾚｲﾙは自教室前に立ち、ふぅと深呼吸し勢いよく扉を開ける

開けた瞬間、顔を横にずらして背中の剣を少しだけ抜くと金属同士がぶつかり合う音が響く。