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剣に相殺されたモノは…ナイフだった。何がどう来るというのが分かっていたかのように軽々と避けたレイルははぁと深く息を吐く
「流石ぁ!!」
「やっぱレイ君とアンタじゃ腕が違い過ぎんだよ!」
教室の中から男女の声が聞こえてくる、レイルの友達なのかすぐに言い寄ってくるがレイルは無言で自分の席まで行き椅子に腰かけると男をギロッと睨む
レイル
「ブラッド、シスナ…お前等、毎回言ってるけど…マ・ジで危ねぇからな!?」
マジでの所をかなり強調して言えば、ブラッドと呼ばれた男子の胸ぐらを掴み自分の方に引き寄せる
ブラッドとシスナは顔が全くと言って良いほど似てない双子なのだ。赤の他人から見れば兄妹なのを疑う程
ブラッドは銀の短髪で隅から隅まで逆立つ髪をしていて、栗色の瞳に顔立ちは中の中と言った冴えない顔立ち。
一方でシスナは紅蓮の長髪に髪に呼応するような真っ赤な瞳をしていて、顔立ちは兄のブラッドとは裏腹にクラス1、2位を争う程の美貌を持ち、ファンクラブまであるというのだから驚きだ。
ブラッド
「いつもの日課なんだから、気にすんなよぉ」
レイル
「あのなぁ顔面、しかも眉間に一直線だったぞ?毎回毎回急所だけ狙ってくる時点で冗談には思えねぇけど?」
そう…これが彼等の毎朝恒例となる挨拶らしい。
普通に挨拶しても面白くないと言う考えから公安?して一時期からやり始めた挨拶なのだ
何十回とやられたが、一回も当たる事なく今に至る…当たり前だが、投げてくるのは凶器…一瞬の甘さが命取りになる。つまり当たるわけには行かない
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