第二章・前編-トーナメント開幕or友情のハート-

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シスナ 「まぁまぁ、きっちり避けてるか射なしてるんだからいいじゃんかぁ」 レイル 「お前もお前だよ…可愛い顔して卑劣な事してんじゃねぇよバカ」 シスナの発言に可愛いという一言を付け加えて話、額に軽くデコピンをかましてブラッドからも手を話す シスナ 「かかかか…か、可愛いなんて…バカバカバカァァ///」 明らかに動揺を始めるシスナは顔を真っ赤にしてどうしよどうしよと言わんばかりに小刻みに動き出す ブラッド 「お前さ…それ禁句だろ、周りの視線が痛ぇつうの」 レイル 「そう言えば、明日からちったぁ収まるかと思ったから言っただけだし」 さっきも言ったが、シスナはクラス1、2位を争う程の美貌を持つ顔立ちとスタイルも抜群な為、恋するライバルは腐るほど居る。そんな中で唯一まとめに喋ったり触れたり出来るのはレイルと数人だけ。 可愛いなど誉め言葉を直接言って今の反応を示すのも限られているのに、あっさりやってのけたレイルに殺意の籠った視線が降り注ぐが、本人は気にもせずに喋る。 「アイツ落ちこぼれの癖に何様だよ」 「クズはクズだからな…俺等とは違う生き物なんだろ?興味本意にちげぇねぇよ」 さっきまで他愛ない会話をしてたクラスの奴等はいきなりレイルの陰口を叩き始める、一度言い出すと止まらなくなるのが人間のダメな所。 しかも陰口のわりに耳にはしっかり届いている、それでもレイルはシカトし言いたい奴には言わせとけばいいと思い、ダルッと呟く すると、一番前の席から扉を勢い良く開ける。 水色の透き通るような髪は腰まで伸び、清楚な格好で両腰に差脇を備えている。綺麗な顔立ちはシスナに勝らずと劣らない。
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