第一章-俺は恥さらし-

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「先手必勝!!」 腕を思いっきり後ろに引いてチャクラムを前方に投げる、風を切るようにして飛ぶと詠唱段階にあった者達は悲鳴を上げ詠唱が止み、爆煙が晴れると次々とめんどくさいと思わされるように銃を持った者が構えていた 「うはぁ…戦場つぅのはこういう事を言うのかな」 流石に体力が切れかけていた少年は息が荒く、膝に手を置いて疲れを見せる 「降参ですか?我々は日々、ガイル様に鍛えてもらい対魔族殲滅部隊として活動しているんです、毎回毎回やられたりしませんよ」 鼻が高いように上から目線で話すが、少年はクックックッと笑い始める 「そうかよ…でもな、それはお前等だけじゃねぇんだわ」 片手を高く上げると指をパチッと鳴らす、すると上空で浮遊を維持しているチャクラムがあり 「状況を知る事も大切だぜ?そのチャクラムは中距離に長けた武器だが、それだけじゃねぇんだよ」 少年がチャクラムの説明を終えた時、高速で回転を始め下に付いたもう一つの刃は逆回転で周り始め 「あ…アレは、構えを時、耳を「もう遅せぇよ…レイガリア・響 解放」 チャクラムから刃が摩れ合う特有の高音が発せられ鼓膜に直接ダメージを与え、脳内に響き渡るとバタバタと倒れ、最終的に三枝一人になる 「やっぱ最後はタイマンで終わらせようぜ三枝さん」 チャクラムを回収して剣に持ちかえると低く構え、それに乗じて三枝も腰の小太刀を二本持って構える 「小太刀二刀流…本気なんだね?三枝さん」 三枝 「ガイル様の右腕として負けは許されないのでね……行きますよ!!」
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