第一章-俺は恥さらし-

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体勢を深く下げて走り、地面を強く蹴り上げれば高く飛び上がり小太刀を胸元で交差させる 三枝 「疾風!!」 逆手に持ち変えて風属性を付与させて風の刃を無数に放ち、少年に向かって行くが少年は目を瞑って微動だにせず次々と襲いかかる刃を軸足を使って軽く避け 三枝 「流石ですね…でも!!」 刃はそのままリターンし再び背後から襲いかかる、だが 「月影流…円月」 剣を抜刀して円を描くように舞うと刃を相殺させる 三枝 「チッ…(同じ流義では歯が絶たない、それなら)」 小太刀を構え直せば小声で呟き始め 「来ないならこっちから行くぜ」 地面を剣で抉りつつ走り出すが三枝はカッと瞳を見開くと小太刀が光を放って純白の刀身が姿を現し小太刀を縦に振るうと光の粒子が刃と化し少年に向かう いきなりの事に咄嗟に判断出来ず、横に飛ぶも肩に痛手を追い表情が歪み吹き飛ばされる 「魔術かよ…ダリィな」 三枝 「月影流では太刀打ち出来ないのでな…本気なら魔術くらい使わなければなりませんからね」 「っつてもそれ…対魔族狩りの術式だろ?ったく」 少年はダルいや痛いなどを何度も呟き最後に溜め息を一つ吐いて傷口を押さえて立ち上がる 「もう次で終わらすからな?長期戦は苦手なんだよ」 剣を高く掲げて持ち地を強く踏みつけると重心を地面に向ける、前髪が片目を隠しもう片目だけで三枝を見定めると辺りの空気が変わり始め 三枝 「体力不足なんですよ…。でも油断すれば負けますね、アレは月影流奥義が一つ」 周囲の空気がピリピリとし張り積めるような痛みを肌に感じた三枝は小太刀から光を消して逆手に持ちかえて再び胸元で構え 三枝 「三枝流奥義…絶諷小覇王!!」 「三枝流!?初耳だぞ?ダルッ…」 風の流れが三枝に集まると強大な魔力が眼にも見える程、濃厚な蒼い粒子で現し風を旋に変え全ての魔力を吸収して巨大な竜巻を複数作り出す 「だから魔術込めて戦うって…卑怯だろ?俺にとっちゃ不利な状況じゃねぇかぁぁ!!」
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