過ぎたるは及ばざるが如し

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過ぎたるは及ばざるが如し

「バンド結成しようぜぃ!」 俺たちの歴史はここから始まった。 虎太のバンド結成の言葉から一年。  俺たちは若者の間では結構なバンドグループだ。 [泣き言を言うのはeasy!逃げるのも全然easy! だけどmeiby! そんなのLie Lie! だからcraizy! 切れるまで!!] ノリのいいロック。 騒がしいライブハウス。 暑くて凄まじい熱気。 綺麗な歌声。 この空気が大好きだ。 自分も混じって、あいつの後ろで弾いてる。 気持ち良くて、仕方がない。 「今日のはいつもより凄かったC!」 「だよな、オレもそう思ったぜぃ!」 「だな。客の入り、盛り上がりも良かった。」 「「「ハクは??」」」 「・・・・ん、結構。」 [良かった] そう言いたいんだろ? ほら、お前の考えてることまで分かってきた。 彼はいつもオレ達の輪に入ろうとしない。 心は、とうの昔に許されてるのに。
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