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冷たく言い放ったひなちゃんの声に、教室内はシン、と静かになる。
う~ん…実に不機嫌だ。
やっぱりもう少し後で教えてあげるべきだったかなぁ?
…俺には分かる。
たぶん今、ひなちゃんの頭の中には叔父さんでいっぱいだから、他の声を入れなくないんだろう。
やっぱりガキだなぁ。
そこが可愛いんだけどさ!
「週明けだからと言って浮かれるな。いきなりだが、本日からこのクラスに転校生が来る」
苛立ちの混ざった冷たい言い方だったが、生徒達はわいわいと騒ぎ出す。
「久々にひなり様に会えて嬉しいです!」
「休日は何をなさっていたのですか?!」
「転校生っ?」
「うわぁ!楽しみですね!ひなり様!」
「ひなり様抱いて下さい!」
…あれー?
今最後に変な奴いたよ?
気のせいか?
うん、気のせいだよね!
頭の中を納得させていると、ひなちゃんが嫌そうに俺を呼ぶ声が聞こえた。
よし、行くか。
カツラとメガネのチェックをして、一歩踏み出す。ガラリとドアを開き、大股一歩で教室へと入る。
台風の目が上陸した。
さて、波乱の幕開けだ。
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