ぷろろ~ぐ

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黒い炎の球が足に被弾する。 被弾と同時に自分の横にある青緑色の縦線が少し削れる。 その青緑色だった縦線が黄色に変わった。それはその縦線が最大値より半分以下になったことを示している。 俺は黒い炎を放ったそいつに背を向けて走り出だした。 後ろから飛んでくる黒い炎に気をつけながら腰に付けてあるポーチを軽く叩くと、 目の前に表れたアイテム欄から「レッドポーション」を指で触れて、赤い液体が入った瓶具現化させる。 それを慌てて掴むと、一気に飲み干す。 横にある縦線、自分のHPを表してるそれが徐々に回復しているのを確認すると、振り向き、武器を構える。 黒い炎を吐いていたスカルドラゴン……レベル69のモンスターは最初の位置からあまり動いていない。 最初は簡単に避けれていた炎だが、今ではあの骨ドラゴンのAIは俺の動きをほぼ完璧に先読みできるほど成長していた。 こいつと戦闘し始めてから2時間はたっている。そしてヤツのHPももう少しで尽きる。 俺は炎を避けながら一気に距離を詰める。 「せあっ!」 掛け声と共に相手の首めがげて剣を突き出す。 「ギャアアアァァ!」 HPバーが完全に消えたスカルドラゴンは悲鳴と共に消滅した。
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