始まり

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朝7時。電話がかかってきた時間である。 夏休み真っ只中の今、勇樹はもう少し寝ていたいのだが、ここで寝るとあとあとうるさいので大人しく着替える。 リビングには母さんと妹がテーブルに座っていた。 これも母親の決まりで、ご飯は出来るだけみんなで食べるようにしてる。 おはよう♪と、まんべんの笑顔の母さんに対して妹は……… 「……Zzzz。」 寝てるし。 多分、いや絶対夜遅くまでゲームやってただろこいつ。 栗原冬音。俺と同じでかなりのゲーマーである。 ゲーマーというと目が悪い印象があるけど、遺伝なのか2人とも視力2.0だ。 この家族はゲームの世界ではちょっと有名で父、勇樹、冬音の3人はいろいろなゲームの大会で良い成績を残している。 ゲームの大会で成績残しても自慢できないけど。 母さんはゲームはかなりの下手くそである。 でもゲームが嫌いなわけでなく、むしろ大好きで良く一緒にゲームをする。 もちろんやるゲームは人生ゲームとか運要素の高いゲームだけど。
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