始まり

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「ほら~、冬音~勇樹君来たよー挨拶は?」 「んー。おっはー。」 「お、おっはー…」 当たり前の事だか挨拶をしないといけない。 し忘れると「勇樹君が不良に……」と泣き出すかもしれない。 朝ご飯をすませて、自分の部屋に戻ろうとすると 「勇樹君、明日の事なんだけど……」 明日の事というと大会のことだろうか。 いろんなゲームの大会が同じ会場で行われる大きいイベントだ。 俺は参加はしないで見に行くだけの予定なのに何かあるのかな? 「お母さんと冬音ちゃん行けなくなっちゃったの。それで……」 母さんはともかく冬音はすごい楽しみにしてたのにな。あいついろんなゲームにエントリーしてたみたいだし。 「冬音ちゃんの代わりに出てくれない?大会。」 「嫌です。」 自分でも驚くほどの即答だった。 「え~即答しないでよー。勇樹君強いから大丈夫だよ!」 強いから出たくないの!目立つの苦手だから。 「不戦敗でいいじゃん。それになんで行けないんだよ。だいぶ前から楽しみにしてたじゃん。」 「それが……」 母さんの視線をおうとほっぺを押さえる冬音がいた。 ん?ほっぺが少し膨れている?
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