プロローグ

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「やっぱり、うちの学校の制服いいねぇー―」 呑気にそう考えている、2年C組 大野陽太(オオノヨウタ)16歳。 随時、彼女募集中である。 「待て――っ!!!!」 というか、そんな事を考えいる暇はない。 なぜなら、風紀委員に追っかけられているからだ。 理由は後ほど。 「しつこいぞ――っと、だから彼女から別れの言葉を言われるんだぞ」 「な、何故それを知っているんだ!?」 どうやら、図星らしい。 陽太と風紀委員Aの追いかけっこは放課後の廊下で始まり、現在校庭で走り回っている。 「はぁはぁ……なんて体力だよ……」 「んじゃ、俺はそろそろ帰るから」 陽太は走る速度を更に上げた。 「う、嘘だろ……」 「そんじゃ、サイナラ――っと」 そのまま、校門から外へ出て行った。 「くそぉ、また逃げられたか……」 風紀委員Aは悔しそうな顔をしていた。 「大野陽太……俺は貴様を許さんぞ」
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