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「うへへへっ、やっぱり朝はこれだな」
爽やかな朝のはずなのに、陽太は部屋でいかがわしい本を鑑賞をしていた。
「陽太――っ!! ご飯が出来たわよ!!」
「うるさいよっ!! 今、俺は忙しいの!!」
陽太はそう言うといかがわしい本の続きを読み始めた。
「ふざけるなよ。 この変態バカ息子っが!!」
陽太母は躊躇なく部屋の中に入ってきた。
「部屋に入るなら、ちゃんとノックしてくれよ……」
現在、陽太の手にはいかがわしい本があるにも関わらず、彼はやけに堂々としていた。
「またエロ本なんか見やがって……アンタはまだ16歳だろ!?」
「いや、持っているのが普通でしょ」
視線をまたエロ本に……
いやっ、いかがわしい本に視線を戻した。
「まぁ、確かにそうだと思うけど……」
陽太母はそう言うと、手には竹刀が握られていた。
何処から出したのかは不明である。
「さっさと学校へ行きやがれっ!!!!」
「あうっ!!!!」
これが大野家の朝である。
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