4月30日

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    部活に入ろうと思った安田。でも、一人じゃさびしいし。先輩怖いし、きっと。   そんなこんなでこんなことに着き合わせられる友人なんて、安田の周りには只一人。あのしつこい熊さんみたいな大倉だ。     「んふ、しょおからお誘いなんて久々やな~」   音符浮いてます、大倉きゅん。 顔が放送禁止です、大倉きゅん。   「別に、たまたま大倉が近くに居ただけやし!本当は別の人にしようと思ったし!」   歩きながらもベタベタ触ってくる大倉の腕を払いながら、目指すは吹奏楽部。ぴーひゃらぴーひゃら   「なあー、しょお。もしかして吹奏楽部に入るん?」   「おん、僕ずっとやってみたかってん」   大倉きゅん、冷や汗だらだら。 そりゃそうだ。楽器といえば出来るのはドラムくらい。吹奏楽と言えば、お嬢様みたいな気品溢れる方々が静かな音楽を奏でる場所!!!   コンコン   そんな事を大倉が考えているとは全く思っていない安田。吹奏楽部の部室――もとい、音楽室のドアを二回ノックしたかと思うとすばやくスライドさせた!   「いぃやぁぁぁぁぁあ!」   安田、ドアをスライドさせて飛んできたボールを避ける!後ろに居た大倉!ボールが直撃っっっ   情けない、大倉!叫び声がオカマだ(^O^)
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