310人が本棚に入れています
本棚に追加
すると高崎くんは交換条件を提示してきた。
「交換…条件?」
「あぁ。
交換条件だよ。」
「何と何を交換するの?」
「俺は、父さんの事全てを美島に話すよ。
辛いこともあるし、泣きたくなることもあるから…あんまり話したくないけど。
それでも…美島に信用してほしいから。
信じて欲しいから!!
美島に話すよ。
条件を飲むなら。
俺を信用して、いろんなことを打ち明けてくれるなら。」
そう言った高崎くんの目は本当に真っすぐな目をしていた。
それだけで分かった。
高崎くんは…きっと信じてもいい人なんだって。
「高崎くんは…よくわからないね。」
思わず私は笑ってしまった。
久々に笑えたなぁ。
「わかった…話すから。
高崎くんのお父さんの事聞かせてちょうだい。」
高崎くんの気持ちに私も応えるよ。
最初のコメントを投稿しよう!