310人が本棚に入れています
本棚に追加
/133ページ
「美島恋歌です。
出来れば…私とは関わらないで下さい。
お願いします。」
これが私の、甲羽高校での初めての言葉。
盛り上がっていた空気が一気に静まる。
ごめんなさい皆さん。
私は…人と関わりたくない。
信じれないの…。
私には心の支えがないから。
頭にあるのは記憶喪失の弟、蓮司のことだけだから…。
きっと皆いい人だよね。
…でも応えられない。
優しさに甘える訳にはいかないから…。
そんな中で席に座る。
隣には…凄いかっこいい人。
きっとこの人は、凄くモテたりするんだろうな…。
でも、関わっちゃダメ。
嫌われてでも…私は一人でいることを選ぶんだ。
最初のコメントを投稿しよう!