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私は病院に向かう。
教室で蓮司は寝ていた。
私は蓮司の傍に座って、聞いてるはずのない蓮司に話し掛けた。
「私…何してるんだろ。」
もちろん聞こえるはずがないけど…話し続けた。
「もう分からない。
自分がどうしたらいいのか…分かんないよぉ…。」
気づいたら涙がぽろぽろとこぼれ落ちてきた。
弱いなぁ…私。
そんな中で、私の生活に変化が生じたんだ。
高崎透馬くん。
私に告白をしてくる人と違う感じで、私に話し掛けてくれた。
「ごめんなさい…。」
だけど…‘家族’って単語が出た瞬間、ふいに悲しくなって飛び出してしまった。
涙も零れた。
私はこれ以上、優しさを冷たさで返したくない…。
本心を見せたくないの。
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