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私は学校を休んだ。
教室にいたくなかったんだ。
「お姉ちゃん…学校は?」
「今日はね…お姉ちゃんの学校お休みなんだ!!
だから今日はお姉ちゃんと一緒に遊ぼ!!」
「ほんと!?」
蓮司は笑顔になる。
今の私には蓮司だけ。
蓮司だけは…お姉ちゃんと一緒にいてね?
「美島…今日時間ある?」
「ごめんなさい。
今日は用事があるので。」
私は再三の高崎くんの誘いを断った。
涙を見せたあの日から、さらに話し掛ける高崎くん。
どうして?
どうして話し掛けてくるの?
どうして気遣ってくれるの?
…いつまでもこのままじゃあダメなのかも。
こんなに気遣ってくれる高崎くんなら、少しなら…。
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