月刊狩に生きる

錬金術

昼になって馬車に乗った。
「あ～、また長旅か～」
ノアが愚痴る。
「しょうがねえだろ、遠いもんは遠いんだから」
俺は反論した。
「ジャンボ村に何しに行くんだ。」オメガが聞く「錬金術をちょっとな、あと婆ちゃんに頼んだものを取りに行く」。
「錬金術か、すごく簡単な物なら調合書達人偏に書いてあったな。焦げ肉を生肉に戻すとか」ノアが言った。
「ノアが欲しいって言ってた武器あったよな」、「ああ朧火か・・・・でもあんな夢のまた夢の武器は無理だ、ラオシャンロンの角は過去に数回しか折られたことがない。あれを素材にしないと絶対できない、しかも紅蓮石は今まで貯めたのがあるが獄炎石は数個しかない、多分足らない、」ノアがため息をついた。
「とりあえずラオシャンロンの角があればなんとかなるんだろ」俺は言った。「そうだけど」ノアは絶対無理だという顔をしている。
「最近ジャンボ村の洞窟でラオシャンロンの頭が見つかったらしい、しかも角も着いたまま、その角がなかなか折れないらしいから折ったら貰えるかもな。」
話している間も馬車は行く