錬金術

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ジャンボ村に着くまで三日かかった。 「あ~、やっと着いた」さすがに長旅は体にくる 俺達は村に入った、 ジャンボ村は何もなかったところに、村長が村を作り、今ではかなり発展していた。 「よ、婆ちゃん約束のものはできてる?」 「おお、ジークか久しぶりじゃな」 工房の真ん中に立っているかなり歳をとった婆さんこそ、人間で初めて龍人族の鍛冶の技術を身につけた、天才技師だった。 「約束の物はできとるよ、ほれ」婆ちゃんは奥から箱を出してきた。 俺は中を開けた、中には大剣がしまってあった。 光り輝く水晶の大剣。 「水晶大剣じゃ、お前が送って来た水晶はかなり扱いが難しい、作るのは苦労したわい」 「ありがとう、」俺はそう言って大剣を手にとった。重量はなかなか重い、水晶と手持ちの部分は金具で固定してあった。 「威力は少し劣るが切れ味はかなり鋭いよ、」 「忙しいから、用がすんだらいってくれな」 「わかった、ありがとな」 俺達は工房を出た。
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