錬金術

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洞窟は薄暗くところどころランプでわずかに明るいだけだった。 「これがラオシャンロンの頭か」ノアが言った。「そうだ、角がしっかりついているぜ」この洞窟で掘り続けている、人が言った。 「ふむ・・・」俺は悩んだ。 「あれで切るか・・・」 俺は言った。 「あれでも厳しいかもな」ノアが言う。 「今はあれしかないから早くやろう」オメガがそそのかす。 「わかった」。 俺は自分の荷物からのこぎりを出した。 「流石は武器マニア。その改良型機械鋸を持ってるやつはなかなかいないよ」ノアがうらやましそうに見た。 正式型のチェーンソーをさらに改良した、業物だ工房の技術の塊。 俺はスイッチを入れた。ギィーーーーーン けたたましい音が響く、「もういっちょ」俺はさらに出力を最大にした。 今までの型ではこの時点で暴走してしまうが、これはそれに耐えられるように作ってある。 俺は刃を角の根本に合わせた。 ギィーーーーーーーーー耳をつんざく音が洞窟に響く、火花が飛び散る。 「オラァ」ついでに電気も出す。バチバチという音が鋸の音に混ざる。 10分後切り込みが入った。 「おお、流石最新鋸」ノアが言う。 30分くらいたった時鋸が止まった。 「さすがにフル出力でずっと切り続けるのは厳しいな」俺は少し残念だった。 「後は爆発系でなんとかしよう」オメガが言った。 「お前らよくあんな音の中で平然としてられるな」洞窟で掘っている人が耳をまだ塞いでいる。 「日頃からモンスターの怒号の聞きまくってますから」俺はそういいながら小樽爆弾を取り付けた。導火線に火を付ける。「ダッシュ」 ドン 小樽爆弾が爆発した。
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