錬金術

9/9
前へ
/57ページ
次へ
俺達はまた工房によった。 「婆ちゃんまた頼むよ。」俺はそういいながら角を渡した。 「任しときなさい」婆ちゃんは張り切っている。 「あーあ、これで紅蓮石も0だよ。まああの武器が手に入るならいいけど」ノアが言う。 「言っとくが、龍属性武器は、持ち主を選ぶからなちゃんと扱えるようになるまで特訓しとけ、でないと自分を無くすぜ。」俺は言った。同時に右腕をさすった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 二日俺達は村で過ごした。 三日目の朝、龍刀紅蓮が完成した。 「ノア持ってみれば」俺は言った。 「よし、」ノアが龍刀に手を触れたその時、「ぐわ」ノアが手を離した。「凄い力」ノアは息を切らしていた。 龍刀からは、負の執念が漂っていた。 「負けるか」ノアが再度手をかける。 「くっ」負の執念に押されながらもなんとか構えた。 「なら、これ切ってみろ」俺は薄い鉄板を用意した。 「は、」ノアが龍刀を振り下ろす。 鉄板がきれいに真っ二つになった。 切ったあとすぐさやに収めた。 「ふー、ちょっと気性が荒いな」ノアがハアハア言いながら言った。 「でも、なんとかなりそう。」 「そうか、んで龍刀も完成したし、次は何処いくんだ?」オメガが尋ねる。 「遠いところに行こう、人が行かないようなところにな」俺は言った。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加