呪われし運命

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俺は血だらけの包帯を見た、ちょっとやばいかな 「おいおい、大丈夫か」ノアが心配そうに言う。 「そういえばその包帯の下見たことないな」オメガは言った。 「うーん」とりあえず包帯を変えることにした。 まず包帯を外す。 二人は絶句した。 包帯の下つまり肘から指先までびっしりと鱗に覆われている。 「やっぱり今までとは違うな、普通は黒いはずだが」俺は包帯を巻き始めた、腕の鱗が赤い。俺は何か強い怒りを感じた、何かが怒っている。 「何故そうなったんだ」ノアが尋ねる。 「俺は触ってしまったんだよあれを・・・・・」 「まさか!伝説だぜ、そんなひょっこり現れるか」オメガは信じてない 「そりゃ実物じゃないぜそんなんだったら俺は生きてない」俺はとんでもないとばかり首を振った。 「かなり前にシュレイド地区の北の方に行ったことがあってな、キラキラ光る黒い鱗が落ちていたから持って帰ろうとしたんだ、そしたらこの有様、ドラゴンの腕の防具みたいになっちまった、んでこの包帯で力を押さえている」俺は言った。 「そうか・・・・」オメガは静かに言った。 「まあ、その伝説、いわば本にしか載っていない運命の戦争に呪われた人は以外に多いらしい、俺はそいつに体を3ヶ所貫かれて生きてるやつを知ってる」 「その包帯を外して戦闘にでたらどうなる?」ノアが尋ねた。 「まず、龍属性武器は持つことができない、ジークムントを太刀のように振り回せるかわりに寿命を縮めることになる、まあこれは噂だが」俺は言った。 「さて次に行くか、待たせて悪かったな」 俺達はまた歩きだした、すると前方に村が見えてきた。
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