運命の戦争

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ドンドルマに災厄の事態が訪れた頃、その情報はジーク達にも伝えられた。 「ということだ、街が蹂躙されそうになってる」手紙を読みながら俺はそう言った。 「じゃあ、助けにいかないと」ノアがすぐさま言った。 「待て、俺達は街へは戻らない。」俺は言い切った。 「なんでだよ、街の人々を見殺しにするきか」ノアが食ってかかる。 「ノア、人の話しは最後まで聞くもんだぞ」オメガが冷静に言った。 ノアが黙る。 「いいか、本で読んだがラオシャンロンとガブラスこいつらが来たということは奴が現れるかもしれん、奴もおそらく街へ向かうだろう、そこでだ俺達は奴が街にくるのを阻止する。奴が街に来たら再興は不可能だ、粉々にされる」俺はそう説明した。 「でもよ。そんな奴に勝てるのか、」ノアが聞いてきた。 「だからこそお前の力がいるんだろ」俺は言った。 「この龍刀か‥‥‥でもまだ紅蓮だぜ」ノアが今のままでは絶対無理だと言い切った。 「だからこそ、朧火に鍛えるんだろ」俺は言った。 「俺も家に代々伝わる物を使う、ある鍛冶屋に預けてある、たしかある事件がきっかけで預けた。」俺は言った。 「その剣はもしかして大剣か?」オメガが尋ねた。 「そうだ、どうやら心当たりがあるみたいだな」 「まさか、あの剣を使うのか俺達まで死ぬぞ、」オメガが頑固反対した。 「なあなあその剣ってなんだ」ノアが聞いてきた。 「まあ、お前はまだハンターになって日が浅いから知らんでも無理はない。それに、その事件はギルドが揉み消したからな、最悪の事件だった」オメガの体が振るえていた。
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