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しとしと雨がふるなか馬車は山奥の小屋に着いた。
「ごめんください」俺がドアを開けた 瞬間
シュッ
ザク
「なんだ、いきなり入りやがって出てけ!」かなり体格のいいおじいさんがでてきた。
「ちゃんとごめんくださいって言ったじゃないか、いきなりドラグライト投げることないでしょ」俺は寸前のところで大剣で受け止めた
投げられたドラグライトはかなり鋭い、身体を簡単に貫通しそうだ。
「黙れ、あんな殺人兵器をわしに預けよってからに」爺さんが怒りながら言った。
「あんたが作ったんだから、あんたに預ける当然のことだ」俺も負けじと言った。
「滅一門の鍛冶屋の一人だろあんた、絶一門の奴らに負けてかなり落ちたそうじゃないか、その戦いの最終決戦に使われた封龍剣を使わして貰うぜ」
「ふん、あんながらくたくれてやるわ」爺さんは言い放った。
「あと、龍刀朧火も作ってくれ」俺は言った。
「高くつくぞ、お前でも払えまい」爺さんはニヤリと笑った。
「いくらですか?」ノアが聞いた。
「約これくらいだ」爺さんは紙をノアに見せた。
「払えるよ」ノアは言った。
「どれどれ」俺も見た。
げっ
「おぬしホントに払えるのか」爺さんはまだ信じられないようだ。
「払えるって、」ノアは平然と言った。
「まあいい、払えるなら作ってやる、偶然にも材料もあるしな」
「あと、あのボウガンもくれ、ここにしか置いてないと聞いた」俺は言った。
「・・・・・・・・・・あれか、まあここにあってもしょうがない持ってけ」爺さんは言った。
「いつ頃できるか?」俺は聞いた。
「普通の鍛冶屋なら一週間、わしなら三日だ」爺さんは自信満々に言った。
「なら、それで頼むその間ここにいるからな」俺は言った。
「家の中は駄目だぞ」爺さんはきっぱり言った。
「わかってるよ、馬車で寝る」俺は言った。
「なら避雷針でもたてるんだな、カミナリがすごいぞ」
「ならそうさせてもらおう」
俺達は小屋を出た。
「あの、ボウガンってなんだ?」オメガが聞いた。
「古代の武器、神ケ島だ」
「ほう、そうか」
「みんな寝るぞ」俺は言ったが
すでに寝ているノア、
「この寝ぼすけやろう」
ノアはいつも寝るのが早い。
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