~一瞬きの幸福~

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両親がいないワケではない、ただ、顔を合わせる機会がないのだ どんな仕事をしてるのか、分からない 学校から帰宅しても、食事はなく、テーブルの上には書き置きと、1000円札が1枚あるだけ… 両親にどこかに遊びに連れていってもらった記憶は、ほとんどない 両親に愛情を注がれた記憶はない ましてや、人を愛する事も僕は知らない 両親は、僕の事なんて、どうでもいいのだ だから、いくらコウジでも両親の事を聞かれるのは嫌だった…
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