俺ってやな奴?

6/7
前へ
/10ページ
次へ
「玖珠君大丈夫。私のあげるからっ!」 「悪いから…いいよ」 「全然大丈夫!今ダイエット中なのっ!」 「なら…ありがと」 案の定竹田志穂だった。 いい加減こいつは空気を読んでくれないかな。 「おい竹田、ドンクスは俺のパンを落としたんだぜ?」 「だからなんなの、あと玖珠君を変に呼ぶのやめて」 「へいへい。だからー、玖珠君に責任があるんじゃないですかってことですよー」 「だからって落ちたパンを食べる必要なんてないでしょっ!?」 「うっせーなー。ドンクスがなんも言わないからいいかと思ったんだよ」 「いいわけないでしょっ!?あとそれやめてって言ったよねっ!」 普段クールな俺でもさすがにキレてきた。 どーしてこの女はいつもいつも俺達の邪魔をするんだ。 「だからうるせぇっつってんだろっ!!わかったからそこどけよっ!!」 「わかったわよっ!!たくっ、ちょっと顔がいいからって調子に乗らないでよねっ!」 そう言って竹田志穂は席に戻った。 ていうか、 「なんで明宏はなんも言われねーんだよっ!」 「そりゃ俺なんもしてねーもーん」 ちくしょう的を射てる。 こいつは実況してただけだ。 だけど、ホントにそんだけか?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加