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プロローグ
「はぁ、やっと金曜か…」
誰かに聞いて欲しいわけでもないのに、俺は独り言を言った。
「光一っ!そんなこと言ってないで、早く学校行かないとっ!」
「遅刻でもついたら南光高校に行けないぞっ!」
ったく聞いてたのかよ…
俺の名前は小田原光一
中学3年生、勉強 中の下 運動 上の上(自慢じゃなくて本当に)ルックス(きっとイケメン)
サッカー部所属。
そして今俺に説教しているのは両親。
2人はなんだか頭の良い奴らがいく大学出身らしく、俗に言うエリートだ。
だからこそ一人息子である俺には厳しい。
俺はサッカーで堅調高校に行きたいのに、親はバカな俺に偏差値の高い南光高校に行かせようとしている。
ストレスが溜まる一方だった。
「はいはい、今行こうと思ってたとこっ!」
そう言って俺は外に出た。何年か前には言っていた「いってきます」もなしに。
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