23人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
俺の手から、凄い勢いで何かが生えてくる。
ザワザワという音とともに、生えてきたのは柔らかな濃褐色の毛だった。
指も手の甲も。
二の腕まで。
それはビッシリと生えていた。
掌には生えなかったが、皮膚の色が見る見る内に、濃い珈琲色に染まっていく。
ズボンをめくるとスネからも、生き物の様に毛が生えてきていた。
「何だよ、これ。
何なんだよ? 俺、一体どうなっちまうんだよ?」
最初のコメントを投稿しよう!