呪いグッズ

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 三日とまたずに小包が届いた。  黒い包装紙の上から麻の(ひも)(しば)ってある。  見るからに怪しげな代物だった。  早く中身を確かめたい。  包みをあけるのももどかしく、紐はカッターで切り、包みはビリビリに破ってしまった。  中には安っぽい木の箱があった。  そっと(ふた)をあける。  カリカリに渇いた木乃伊(ミイラ)になった猿の手が自然素材、つーか紙を刻んだ緩衝材(かんしょうざい)に包まれて入っていた。  思ったより、小さい。  毛だらけの黒っぽいクシャクシャした(かたまり)だ。  手にとってみる。  軽い。  軽すぎないかコレ?  恐る恐る臭いを()いだ。  強烈な獣の(にお)い。  (しばら)く、臭いは鼻からとれそうにない。  直接鼻を近づけた事を後悔した。  箱の(すみ)に白い紙が入っている。 「三つの願いを全て叶えたら『猿の左手』は、持ち主の処へ帰って行きます」  どういう意味だろう?  手が勝手に()って行くとでも?
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