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『甘くて自由な無限の海』
自分が考えた物を
他人が思い付かない訳はない。
「オリジナルとはなんだ?」
テンプレートの文字の羅列。
それは思考も体も縛って
やがて、動けなくて止まってしまう。
「自分らしさとはなんだ?」
世界にはいくつもの物語が溢れている。
それこそ人の数ほど、言葉の海ほど。
「…本当は、わかってるさ」
自分が考えた物を
他人が思い付くとは限らない。
要らぬ心配も、人との背比べも
溺れないように全て捨てて
重りと足枷を置いて飛び込む…
「…甘い。自分に甘い考えだな」
言葉の海を好きなだけ漂って
思い付くまま手に掴む。
「いいさ、甘くても…。
一生懸命紡いだものが、
生きてる限り残せるのならば」
…そうして出来た文字はなんて美しい。
それは、沢山の人が言葉を掴み
紡いで来ただだろう文字。
そして、自分だけの形。
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