残2日

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「それから、気になってた事がある。」 「なんじゃ?いうてみろ。」 「あんた、何で幼女なのに爺さんみたいな口調してんの?」 「天国は完全実力主義じゃ。年齢性別は無関係なのだ。しゃべり方は、箔付けじゃな。」 「なんだそりゃ。」 こんな事をしているうちに、いつの間にか放課後になっていた。 「結局、いい考えが思い付かなかった。」 晋はぽつりと嘆く。 「どうやって彼女の身体にさわりゃいいんだ。」 彼女いない歴=年齢の晋にとって、女の子と軽く会話して、さりげなくボディタッチする等は、思い付きさえしなかった。 「お前も何か考えろよ。」 とブレスレットに呼び掛ける。 「何を嘆いておる。収穫はあったぞ。今日1日でお前に関わった女子は彼女一人だけじゃった。」 「それがどうかした?」 「だから、彼女がサファイアである可能性が高いぞ。」 「でも、確かめられないなら意味ないねぇーし。」 「彼女は図書委員じゃ。ならば、図書室に行くなり、本の事を聞くなりすれば、良かろう。」 「サンキュー。ちょっと行ってくる。」 晋は図書室に向かった。
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