7人が本棚に入れています
本棚に追加
「それから、気になってた事がある。」
「なんじゃ?いうてみろ。」
「あんた、何で幼女なのに爺さんみたいな口調してんの?」
「天国は完全実力主義じゃ。年齢性別は無関係なのだ。しゃべり方は、箔付けじゃな。」
「なんだそりゃ。」
こんな事をしているうちに、いつの間にか放課後になっていた。
「結局、いい考えが思い付かなかった。」
晋はぽつりと嘆く。
「どうやって彼女の身体にさわりゃいいんだ。」
彼女いない歴=年齢の晋にとって、女の子と軽く会話して、さりげなくボディタッチする等は、思い付きさえしなかった。
「お前も何か考えろよ。」
とブレスレットに呼び掛ける。
「何を嘆いておる。収穫はあったぞ。今日1日でお前に関わった女子は彼女一人だけじゃった。」
「それがどうかした?」
「だから、彼女がサファイアである可能性が高いぞ。」
「でも、確かめられないなら意味ないねぇーし。」
「彼女は図書委員じゃ。ならば、図書室に行くなり、本の事を聞くなりすれば、良かろう。」
「サンキュー。ちょっと行ってくる。」
晋は図書室に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!