[2]記憶

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あの頃ボキは『はんこうき』って奴でユースケやナオキが待ってると分かってても家-孤児院-に帰りたくなかった 「ここを曲がるとついちゃうぜ…」 ためらっていたら、後ろから何かがぶつかってきた! 「いたっ💥」 「いててー。あっ、ネコさんまってぇ!」 ぶつかったのは小さな女の子。謝りもしないで先を通った猫に向かって走り出した。 なんか捕まえたいみたいだけど周りを見ていなくて危ないから代わりに捕まえてあげたぜ 「すごーいお兄ちゃん。ありがと。あのね、ユキナがね戸あけちゃって逃げちゃったの」 「そっかぁ。捕まえられてよかったけど周りみないと車にひかれちゃうよ。」 「だいじょうぶ!マイはお姉ちゃんだから右左はみてるもん」 しっかりしていると言いたいらしい💧 「お兄ちゃん明日もここにくる?」 「まぁ…(帰り道だし)くるよ」 「じゃ、つかまえてくれたから明日マイの宝物あげる。バイバイっ」 「ちょっ…いっちまった。何もないし、いいか」 そう言って次の日宝物?のビー玉をくれた女の子マイちゃんとボキはいつしか毎日放課後に遊ぶようになってたんだー マイちゃんが手をふって近づいてくれる度にボキの心がちくっと痛くなった。
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