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宏樹が教室を出て行ってしまった。
隼人「あ~あ、みんなが宏樹をいじめるから。」
生徒「せんせーがセクハラしたからですよ。」
隼人「俺、宏樹呼んでくるから、みんな自習しててね。」
隼人は宏樹を追いかけるために急いで教室を出た。
校門に向かって走っていると、堂々と帰っている宏樹を見つけた。
隼人「こらぁ!帰っちゃだめだろぉ!」
追いつくと同時に、宏樹に抱きつく教師。
一般人から見ればシュールな光景なわけだが、ここ、白森学園ではごく日常的な光景なのである。
とくに、この物理の教師は。
隼人「ほら、授業戻るよ。」
手をしっかり握り、教室に引っ張っていこうとする。
宏樹「気持ち悪い。はなせよ。」
隼人「じゃあはなしたら来る?」
宏樹「いかない。」
隼人「じゃあ部活だけは来てよ?」
宏樹「部活だけ行く。」
隼人「じゃあ、いつものとこで練習するからね。」
隼人はそのまま、教室に戻っていった。
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