2nd Fox「リゼク・シューリッヒ」

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・ 行く宛も無いというのに、強がって。 全くバカらしいな、俺は。 あの時、少女の好意に甘えていれば、もう少し未来が変化しただろうか。 倒れ込んだ俺は、胸ぐらを掴まれ、無理矢理に立たされる。 「おらぁ!!! 立てや腐れニートが!!」 あの後、だ。 放心していた俺は、近くにいたこの不良集団に激突した。 そして怒る不良集団に取り囲まれ、集団暴行を受けているのだ。 テリトリーで見つけた、あまりに格下の捌け口を、連中が見逃す筈など無かった。 逆立った金髪の、ピアスを開けた男が俺の手を捕縛する。 残る数人は、嫌らしい笑みを浮かべ、こちらに歩み寄る。 その内一人の、髪を無造作に逆立てた少年が、俺の眼前で立ち止まり、拳を構えた。
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