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「お願いです…。
なんでも…!」
すると少女は決意したような顔つきに変わり、何かを言おうとした。
数語だったものの、俺にはその言葉の続きが理解できた。
「よせ!止めろッ!」
俺の解釈が一寸違わぬなら、この少女がどうなるかを想像すれば、恐ろしい事になるのだ。
俺は叫んだ。
その事態だけは、俺はどうしても避けたかった。
俺の為に、彼女を壊される事はどうしても避けたかったのだ。
「なんでも、しますから!」
その瞬間に、俺がどれほどのやる瀬なさに身を置いていたか。
俺は、絶望した。
同時に、不良集団の目は一変。
いやらしい、劣情が映った瞳であった。
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