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俺は情けなくも、首を絞められ、宙に持ち上げられた。
急速に遠退く意識に、苦痛の声が漏れるところだが、もはや声も出ない。
「アレの保証は出来ないがな」
その苦痛に目を瞑る俺の耳が、言葉を拾う。
確かに、これは保証はされた物ではない。
強い力が加わり、俺の意識は消えかけていく。
「いやぁ!やめてえっ!」
少女は大きく叫んだ。
すすり泣く、彼女の嗚咽も混じって聞こえた。
とても、あの抱擁するような暖かい声の面影はなく、完全に平静を欠いた叫びでしか無くなっていた。
「なら、どうするんだ?」
金髪の男は、声色一つ変えずに言った。
「脱ぐ!脱ぎますから!」
止めろ。
俺はどうなってもいい。
だから…!
「脱いで、それで?」
「…っ、なんでも、します…!」
…!
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