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オレ達率いる妖狐族は、元来それほどの力を有した種では無かった。
そうだな…、何百年も前か。
おっと、レディに年を聞くものじゃないぜ、秘密事項だ。
で、その頃の妖狐族の立場の弱さといえばそれはもう。
番付でも作ったら、下から数えた方が早かったかもな。
だがしかし、我らが妖狐一族の繁栄に大きく貢献した偉人がいた。
玉藻、って言えば解るか?そう。たまも。
非常に強い力を持った妖怪だったそうだ。
ある国では、三大妖怪のうち一匹と認定されたそうだぜ。
オレは直接会った事は無いから詳しく知らんが。
強い、っての他には、尻尾が九本もあったらしいな。
正直、邪魔そうだ。
おっと、脱線したな。それで、その玉藻がなぜオレ達の繁栄に貢献したかっていうとだ。
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