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うぅ、黴臭い。
辺りを一瞥する、場は薄暗く、どうも閉鎖的だ。
窓の一つもないとは、ここは…、倉庫か何かか?
荒く奥に押し込まれると、金髪の男はオレを壁に押さえつけ、両肩をつかんだ。
その指は、気色悪く蠢く虫が這うかのように、少しずつ下へ、移動していく。
「ひゃう!!」
所謂、薄紅のそこを男の指が触れた。
…こんなヤツに。
落胆の色は表情に出さず、あくまでオレは物欲しそうな表情を続ける。
……今の声は無意識の演技だ、そうに違いない。
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