2nd Fox「リゼク・シューリッヒ」

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「リゼクを、苦しめたんだよな?」 そのオレを見て、場に居合わせた全員が戦慄していたようだった。 腰を抜かす奴も入れば、膝をがたがたと震わせる奴。 多種多様といえばそうだが、共通して誰一人、仲間を助けようとする動向が伺えない。 ……呆れたぜ。 「だが変態金髪くん。 オレも鬼じゃない、オレの出す問題に正解出来たら、助けてやろう」 右手の力を緩める。 男が逃げ出す事はかなわなく、呼吸ができる程度に。 「て、テメェ……! こんな事してどうなるか……」 再び、オレは力を込めた。 不恰好に声を溢し、男は白眼を剥く。 ……やれやれ。 「さて問題。 テメェ、今まで何人の女を、オレの用にしたんだ?」
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