2nd Fox「リゼク・シューリッヒ」

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「……!それ、は……!」 力を緩めて、オレは返答を待った。 「0、だ!0! 誰もこんな目に会わせちゃいない!」 即答か、まるで本当の事を言っているようだな。 さて。 さらばだ、変態金髪くん。 「不正解。 オレに今そうしたのだから、もし本当に過去に誰にもしてないなら、正解は1だ。 残念だよ、変態金髪くん共。 テメェも、その仲間も性根腐った野郎らしい。 さ、頭冷やして来い」 恐怖したように表情を歪める連中。 オレは息を大きく吸い込み。 「いやあぁぁっ! 誰か、だれかあっ!!」 絞るように、大声で叫んだ。 あたかも、なにか恐怖が差し迫っているかのように。
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