報告01 再会

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「お前、荷物、もうすぐ届く」 そう寮官は俺に言って戻っていった。 「って、終わりかよ!」 人が少なくなった食堂に俺の声が響きわたる。 「喋るのすら面倒だったろうな」 金平は諭すように言った。 「だけど、なら荷物片付けるの手伝うで」 「俺も手あいてるぞ」 「いいよ。荷物も少ないし、すぐに終わるから」 なにより、見られたらマズイ物がいくつかあるからな。 銃器の全てはおいてきたにせよ、色々な説明に困る道具がある。 俺は暗殺者を辞めたんだ。 辞めたが、抜けきっていない警戒心や常識がある分バレる可能性が高い。 これからの学園生活を考えると知られない方が良い。 「俺は暇だから手伝っていいか?」 凛太郎がそう言ったが、それは困る。 だが、その親切心を無下にするような行為は正直、俺は心が痛い。 これが世間で言うNOと言えないタイプの人間の長考なのだろうか? または流されるタイプと言うべきか? 「そう言うなよ。紀斗にだって見られたくない物だってあるんだろ」 金平が助け船を出してくれたが、絶対にいかがわしい物だと思っているんだろうな。 「ロウソクとか鞭とかロープとか」 俺、つっこむな。 つっこんだら話がややこしくなるから、そう言う事にしといた方が良い。 いや、良くはないが。 「そ、そうか…。いろいろあるもんな?」 絶対ひいてるし、何故に最後は疑問形!? その後、俺は飯を食べ終わった後に届いた荷物を整理した。
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