報告01 再会

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「へ~、ずいぶんと片付いた部屋だな」 おれの後ろから金平が顔を覗かせ言った。 「いや、ちげえだろ!何で送ったはずの荷物が届いてねえんだよ!?」 「知らねえよ。寮官に聞けって、あの寮官じゃ意味ないか」 俺は何故かその言葉に納得してしまった。 「どうせ遅れてるだけだろ」 「あー、俺は今日は布団なしで寝るのか」 まあ、草が生い茂る場所や猛獣ばかりいる場所よりはましだが。 「なら、この金平様が寝る場所を提供してやってもいいぜ」 「本当か!?」 「ああ。ただし寝る場所は俺の腕の中だけどな」 「…ぞ、ぞくに言うホモってやつなのか?」 「お~い、少しずつ距離をとるなよ。冗談だ、冗談」 「今日、俺床で寝るよ」 俺は部屋に入った。 「放置された俺はいったいどうすれば?ひょっとしてこれが噂の放置プレイか!?」 「いい加減に気色悪いボケはやめろ!」 俺は部屋を飛び出してツッコミを入れた。 その後、俺は持ってきていた荷物を部屋に投げ捨て、何もない部屋で仰向け、大の字になる。 疲れたのかただ無気力になっただけなのか、俺はただ意味もなく天井と蛍光灯を眺め続けた。 次の日になった。 気がつけば寝てしまっていたようだ。 とは言え、今日は休日だが何をしようか。 やる事は山のようにあるはずなのだが、何から手を着けていいのかわからない。 そんな事を考えていると部屋の扉をノックする音が聞こえた。 「紀斗、いるか?」 金平の声だ。 「いるよ」 「飯食いに行こうぜ」
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